Pluvia Eleven Vintage Gold/Soft Chrome

解説

Mark Fenlonが技術的な見地から最も優れたドライバーと自負していたAlpair12Mの後継機としてPluvia Elevenが発売となりました。

過日(2017年03月)MJで知られる小澤先生がMarkを訪ねて弊社試聴室に来られた時、彼はPluvia11を聴きながら長い間今後のマークオーディオの技術的な挑戦を一杯紙を使い名がら説明していました。その中でPluvia11の優秀性を説いているのですが、このモデルはAlpair10v3の繊細感に対してAlpair12と同じ径のVCを使用し、新しく硬くて軽いコーンを採用してSPL39Hzを実現しながら100‐300?の厚みを加えて低域の厚み感と高域の特性を共に実現している点について非常にうまくいった設計と説明していました。さらにグラスファイバーを採用してバッフル板への装着感が非常に良いスタイルになっています。

Markとの座談会の時に持ち込んで頂いPluvia11を使ったエンクロージャーの設計(MJ6月号)の小澤先生のまとめです。
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本気の音は大変気に入っているので、現在マルチウェースピーカーの音質を検討する場合にはこれ(小澤先生設計のPluvia11バスレフ)と聞き比べて調整をしています。今回は小型バスレフにしましたが、いずれは大型バスレフや他のエンクロージャー形式でも音を聞いてみたいと感じる大変魅力的なユニットでした。 半導体・真空管どちらのアンプでも非常に歪の少ない音が再生できるスピーカーです。その音を是非一度体験することをお勧めします。
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航空宇宙工学用に開発した最新素材を採用 
Pluvia Elevenの振動板は高い曲げ応力負荷に対処するように設計された新しい超強度航空宇宙グレード合金を使用しています。 形状は最も薄い部位で100μmm厚の素材をマルチフォームコーン製造シーケンスに2つのプロセスが追加され、非常に浅いプロフィールを実現しながら低域のロードキャパシテーを大幅に増加しました


グラスファイバーシャシー
新素材GF30グラスファイバーシャシーは現行の素材と比べ強度が50%以上強化され、コンパクトな設計によりシャシーの後ろ側の開口を飛躍的に広げ、ロングストロークのモデルには不可欠の、コーン背面の流体、背面音の反射の逓減に大きな効果をもたらしました。

シャロープロファイルと圧倒的にフラットで美しい周波数特性



Pluvia ElevenのT/Sパラメータの特徴は38.7Hzという低いF0が目につきますが、12gのMMSはAlpair12Mの14.5gより軽く高域特性を犠牲にすること無く低音の厚みを再生するに十分な性能です。
高調波比率特性の優秀性はもう何度もお伝えしましたがその本当の低音をぜひお楽しみ下さい。


T/Sパラメーター

  • Revc= 5.400
  • Fo= 38.7 Hz
  • Sd=109.36 cm3
  • Vas=24.0 Ltr
  • Cms= 1.41m M/N
  • Mmd= 11.3 g
  • Mms= 11.97 g
  • BL= 6.69T·M
  • Qms= 1.80
  • Qes= 0.35
  • Qts= 0.294
  • Levc= 67.43 u H
  • No= 0.38%
  • SPLo= 87.9 dB
  • Power= 35 watts (nom)
  • X max=8.0-mm (1 way)